サムスンからみる韓国経済の危機
サムスンという会社、皆さんが知る大企業です。
副会長が逮捕されたり、アップルに特許侵害で訴えられていたり様々な問題を抱えています。
日本の感覚からすると、たかが大企業1社のことかもしれません。
しかし、韓国からすると非常に大事件なわけです。
なぜ大事件なのか、韓国経済と合わせて説明したいと思います。
目次
サムスンが韓国経済に与える影響
・韓国のGDPの1/4はサムスン
・上場企業81社のうち利益の48%はサムスン
更に、グループにはサムスン生命という保険会社があり、国内シェアの4割を占めています。
もちろん、サムスンにもお金を貸していますし、韓国の年金などもこの株でも運用されています。
こうなると、韓国という国はサムスンで成り立ってると言っても過言ではありません。
人間が生きていくのに必要な酸素ですが、酸素は空気中の21%です。これくらい重要です。
これだけ聞くと、韓国の他の企業も育てないといけないねという話にしか聞こえないかもしれませんが、
この韓国を支えているサムスンの利益の71%はスマートフォン事業なんです。
今、アップルと特許侵害で裁判中ですが、韓国の屋台骨を支えるサムスンのベネフィットセンターがなくなる可能性があるわけです。
アメリカでは裁判で負けており、スマートフォンが輸出できない国も出てきています。
こうなると、サムスンの経営が、、サムスン生命が、、韓国の年金が、、危機的状況になる可能性があります。
サムスンという会社
テレビ、スマホ、PCと世界中で使われていますが
・スマホから出火
・アップルから特許侵害の裁判
・経営者一族の副会長が逮捕
と様々な問題を抱えているにも関わらず
サムスンの時価総額は世界12位で326,233(10億ドル)です。
しかし、スマホは未だに世界シェアNo1になっています。
もし、特許裁判でスマホが輸出できなくなれば真っ青です。
日本のトヨタは38位の193,907(10億ドル)です。
韓国の失業率
その国の経済が順調かどうかは失業率というのが重要な指標になっています。
毎月、第1金曜に発表されるアメリカの雇用統計の結果次第で株価や為替が大きく動きます。
その失業率ですが、韓国は3%で世界的に見て低いということになっています。
お、それは経済は順調なのでは?ほんま?新卒の半分くらいは職がないと聞くけど…
と思い調べた結果とんでもないことが判明しました。
まず、韓国の人口は5000万人。そのうち就業者数は2500万人になります。
つまり人口の半分しか働いていません。
本当に失業者数は3%なのか???
まず、失業率というのは何かというと労働意欲があり、職を探しているが働けない人の割合です。
労働人口とは14~65歳までで労働意欲のある人をさします。
人口推移から考えると労働年齢人口を考えると
0~14歳:500万人
14~23歳の大学生:200万人(大学進学率が60%として)
65歳以上:…
労働しない人を合計1500万人くらいと仮定。
とすると、労働人口は3500万人ということになります。
つまり、労働人口は3500万人いる中で2500万人しか働いていないということになりますので、
2500/3500=約70%
ということで、失業者数は30%程度になると思われます。
では、なぜ3%となっているのか
・労働意欲とは職を選ばすどんな職にでも付ければつく人
つまり職を選んでいる人は労働意欲がないと判断し労働人口から除外
・失業者の定義:働いていた人が職を失う事
つまり新卒で職のない人は失業者ではない。
ということで、失業率が3%になっています。
日本で東京大学の工学系の研究室を卒業して、エンジニアとして働きたくても、その就職先につけず、パン屋なら就職できたのに就職しないなら、あなたは就職する意思がないねということになり、失業者にはカウントしないよというロジックです。
韓国らしいというか、まぁなんというか、、です。
まとめ
・韓国のGDPの1/4はサムスン
・上場企業81社のうち利益の48%はサムスン
・サムスンの利益の71%はスマートフォン事業
・重大財閥がGDPの74%を誇る
韓国経済をみるときはサムスンの動向をしっかり確認しなければいけませね。
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