FXで得た利益や損失の繰越の税金はどうすればいいのか?確定申告の対象になる条件は??

FXで得た利益や損失の繰越の税金はどうすればいいのか?確定申告の対象になる条件は??

FXを始めると少なからず増えた、減った、もしくはそのままという方もいるかもしれませんが、減った、増えた利益や損失について税金面ではどう処理すればいいのか気になる人も多いと思います。

利益が出ていれば嫌々ながらも申告しないといけないことについては検索するとよく出てくるのですが、損失を出している時、この損失分について何か救済措置はないのかと思う方もいると思いますので(私は始めた年に損失を出してこう思いました)損失を出した時に繰り越せる措置についても説明したいと思います。

目次

FXの税金についての概要

まず始めに、FXなどの税金について、概要を説明します。
所得は、給与所得や一時所得、雑所得など10種類に分類されています。
そして、所得税は所得の種類によって、課税方法が所得の種類に関係なく合算して課税される「総合課税」と他の所得とは切り離して課税される「分離課税」に分かれているのです。

 金融商品から得た所得については、商品ごとに所得の種類や課税方法が異なりますが、FXの場合は、10種類の所得のうち「雑所得」に分類され、課税方法は分離課税。分離課税のなかでも一定の税率で自動的に所得税が徴収される源泉分離課税ではなく、自分で申告する必要がある「申告分離課税」がになります。

FXの利益は「雑所得」で「申告分離課税」と覚えておきましょう。

FXで一定以上の利益が出ている場合には、誰でも確定申告が必要ということになるのです。税率は、算出した所得に対して一律20%(所得税15%・住民税5%)

※2013年~2037年は、所得税に対して2.1%復興特別所得税が課されるため、期間中の税率は所得税、住民税合計で20.315%です

未決済の含み益は基本的に課税対象にはなりませんのでこれは注意が必要です。1年間の損益については、FX会社や証券会社が出してくれる「年間損益報告書」(「年間取引報告書」など名称が異なる場合もある)で確認することができます。

 実際に確定申告する際は、この「年間損益報告書」で1年間の損益を確認し、そこから経費を差し引いた金額が所得金額となります。経費については明確にどこまで認められるかはケースバイケースのところもあるので所轄の税務署に確認するのがいいと思います。

個人的な見解としてはFXで取引をするPC、スマホ、の購入代金、通信費、電気代、セミナー代、書籍代などは経費として認められるべきだと思います。

税金の申請(確定申告)が必要な人(対象者)とは??

20万以上の利益があった人は会社員でも確定申告の対象者です。
おめでとうございます!

確定申告の必要性が高いと思われる順に4つの対象者例を記載しました。

自営業や自由業の方、

みなさん確定申告をされているのると思いまが。。

年金生活者の方、

「公的年金等の収入金額が400万円以下」で、かつ「公的年金等に係る雑所得以外の各種の所得金額が20万円以下」である場合、確定申告は不要とされています(確定申告不要制度)。
 ただし、他の所得と合算して、あるいはFX単体で、経費を差し引いた上で20万円超の利益が出ている場合は、「公的年金等に係る雑所得以外の各種の所得金額が20万円以下」の範囲に収まらず、確定申告の対象となりますので要注意です。
 なお、公的年金等の収入金額が400万円超の方に関しては、そもそも確定申告が必要です。

主婦や学生、家事手伝いなどいわゆる配偶者や扶養家族の方、

FXなどで年間38万円超の所得がある場合は、確定申告が必要となります。

給与収入額が2000万円以下の会社員の方、

勤務先からの給与支払い時に源泉徴収が行われます。さらに年末調整が実施されることで課税関係は終了しますので、基本的に自分自身で確定申告をする必要はありません。
 ですが、FXで年間20万円超の利益が出ている場合は注意が必要。確定申告が必要です。なお、給与収入額が2000万円を超える場合は、FXで利益が出ているかどうかに関わらず、そもそも確定申告が必要です。

損失を出しているケースはどうなるの??

ここの対象者が一番多いのではないかと思うのですがFXで逆に損失を出していし待っているケース。利益が出た時は納税、損失を出してしまっても救済措置はないとなるとそれは辛いですが、実はあります!
その名も「繰越控除」!
それでは「繰越控除」とはどういう制度なのか、説明したいと思います。

一言で説明すると、損失を翌年以降3年間に出た利益と相殺できる制度です。
そのために損失額を出した年にもしっかりと確定申告しておかなければなりません。
損失を出した翌年以降3年間に課税対象となる金額を抑えるメリットがあります。
例えば、
2016年に300万円の損失を出したとすると、この損失分を確定申告して「繰越控除」を利用すると2017年、2018年、2019年、にそれぞれ100万円の利益を得ても課税され図にすみます。
損失を出した年はこの制度を絶対に使った方がいいですね。
また、FXの損失とその他の金融商品との取引での損失も合算することができることができる「損益通算」という制度があります。

具体的に「損益通算」 について説明すると
異なる金融商品について一定の期間内に出た利益と損失をまるっと合算し、トータルで利益が出ているのか、損失なのかを算出する作業のことを言います。

どの商品と合算できるかというと
 FXの場合は、店頭FXと取引所FX間ではもちろん、CFDやバイナリーオプション、商品先物や日経225先物、TOPIX先物などデリバティブ系の他の商品とも損益通算することができます。
ただし、株式や投資信託などとは損益通算することができません。

 FXで損失が出ていた場合、利益が出ている他の商品と損益通算することで納税額が小さくなったり、場合によってはゼロになる可能性もあります。異なる金融商品間での損益通算もしっかりとチェックして、節税できるところは節税しておきたいですね。

今まで損失分については申告していない方は一度、申告してみてはいかがでしょうか?

今後もFXなどで利益を出す予定のない方には無意味かもしれませんが。。


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